
私が歯科医師になって21年、生まれ育ったこの地で開業して早16年になります。この間に歯科界も大きく様変わりしました。
昔は、『歯科医院は痛くなったら行く所』。虫歯や歯肉の痛みを訴えて来院される患者さんがほとんどでした。
予防と言っても「毎日きちんと歯磨きしましょう」、「半年から1年に1回は定期健診に来てください。」と言うぐらいでした。こちらから連絡することもなく、定期健診に来てくださる患者さんは大変稀だったと思います。
患者さんは何か問題の起こらない限り来院されることはありません。そんなことですから、数年ぶりに来院された時、患者さんの歯は、すでに無残なことに・・・。
このような治療スタイルでは、8020(80歳で20本の歯を残そうと言う運動)など、到底無理な話です。実際のところ、80歳になる頃には、自分の歯が7〜8本しか残っていないのが現状です。
現在、健康志向も手伝って予防メインテナンスに通われる患者さんが増えて参りました。ちか山歯科医院でも、予防メインテナンスに力を入れていることもあって、今では1日に来院される患者さんの3分の1はメインテナンスの患者さんです。
しかし、地域性もあると思いますが、日本人の10人中9人までが、定期的に歯科医院に通っていないのが現状だそうです。
おかしな話ですが、ためしに周りのメインテナンスに通っていない人に聞いてみてください。
「痛みがなくても定期的に歯医者さんに行くのが大事だって知ってる?」
ほとんどの人が、「知ってるよ」と答えるはずです。
通わなければならないことは知っているのに、メインテナンスを受けていない人が数え切れないほどいるのです。
メインテナンスに来てくださる患者さんは、「予防したい」という気持ちを、自ら持ってくださった方たちです。私たちは、患者さんにそういう意識を持っていただけるように、後押しして、手助けすることしかできません。
それでも、最近は、患者さんがメインテナンスに通われる理由が、少し変わりつつあるように思います。
メインテナンスで歯を健康に保つことで、
「いつまでも健康でいたい!」
「なんでも噛みたい!」
「いつまでも自分の歯を保ちたい!」
「おいしく食べたい!」
「きれいな歯だね・・・と言われたい!」
「若々しく見られたい!」
など、歯のメンテナンスをすることで、プラスのイメージを満たすために訪れる方が増えてきたように思うのです。
患者さんたちは、決して現状に満足しているわけではないと思います。
「もっと美しく健康でありたい」
そんな思いを、きっとお持ちなのだと思います。
患者さんの思いをもっと引き出して、一生の健康な生活をサポートしていきたい。
私たちスタッフ一同は、そのような思いで診察に当たっております。